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2012年8月19日 (日)

マグノリアDVDとPTAとそこから勇気もらったって話

マグノリアって映画と監督とそこから勇気をもらったって話します

↑これから一行目にあらすじ書くことにした

(この映画未見の方、ネタバレ無しで書いてありますが 気になったら是非ツタヤなどでレンタルしてみて下さい オチがある系?の映画なので検索したりレビューとかもなるべく見ないほうがいいです)

あと意識朦朧としながらぶんしょうかくのすきなんで時々変なこといってるかも

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この前ディスクユニオンいったんですよ

(↓このCDを買いに行ったついでによっただけなんですけど・・だけどこれらは売ってなかった(^_^;)
http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0020/01/40/040020014068.html http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0010/23/93/040010239332.html


そしたら大好きな映画のマグノリアのコレクターズエディションが980円で

何だかすごく興奮してレジに行きましたよそりゃあ

二年前に渋谷のタワレコで見かけてお金ないから次にして

次行ったらもうなくなっててネットでもオークションでもなくて

でも好きな映画だからメイキングとか見たいとにかく何かこの映画に関する何かが知りたい!!

ってずっと思ってたのでよかったよかった

本編はレンタルできても特典映像はできないんでー

この映画の情報がもっと知りたくて外国のサイトひたすら回ってその時だけ英語力が10%くらい上がった気になったりしてました(こういう感じで好きなものの目的があれば勉強もっとやってた気がする いややらないか)

で中身を見ましたと


・監督PTA(ポール・トーマス・アンダーソン)喋ってる姿を始めてみたけどすごい予想通りの人
かっこいいし頭もいいけど感情的でユーモアがすごいあって
周りのスタッフを喜ばせようとあれこれやったり
でもシリアスなシーンのリハーサルでは演技を間近で見たり悩んだり・・・
この監督の映画はどれも「目線が優しい」から好き
目線については言葉で伝えられるかわからないし長くなりそうなのでまた今度書きます もちろんカメラに映る誰かの目が優しいとかそういう物理的?な話ではないです

・映画の現場ってほんとうにすげーと改めて
お金をこれでもかと、その瞬間、そのフィルムのためにたくさんのお金や人や想いが動いてて
本編見たあとにメイキング見ると当たり前だけど映画は作られた世界なんだってわかる
現場は色や明かりが映画ほどドラマチックじゃないし背景が映らないところはほんとハリボテだったりして
でも本当に1カット数秒のためにこんなに時間と金と・・って考えたら感動してきた

・この映画すごい好きで何回も見ているけど毎回気付きがある
キャラが調べるほどにお急気があるっていうか
例えばサントラ聞く、キャラの一人が車でよく聞いている曲も入っている、
その曲の経緯を調べたりタイトル、歌詞などからどういう意味の曲か考える
(こちら側の聞いた印象、ではなく意味として曲を捉える、意味は映画ではモチーフ、メタファー、キーアイテムになる)
その曲を何回も聞いている=どういう性格、考えの人かなんとなくわかる
そしてその上でまた前編見ると使われどころが!

・この監督やっぱりものすごく映像の感覚が若い気がする
たとえばステディカム使ったり真横や真正面からとったり
見た感じでやっぱり普通の画じゃないってわかる
これスコセッシあたりからきているのかなーって前「グッドフェローズ」見てて思った
そんで昨日imdbみてたら影響受けたクリエーターにスコセッシとトリュフォーってあったから間違いない、スコセッシ偉大

何が言いたいかってこの人VCR世代
VCR世代というのは映画を映画館や名画座や映画学校で学ばずに
ビデオを大量に見て映画を勉強した人のことです
タランティーノとかもまさにそうで
つまりいろんな人の映画を吸収しまくって(とにかく量が多い)自らのセンスによって取捨選択して組み合わせて映像を作る
悪いところは・・全く誰も考えたことのない新しい映像、ではない
あとはパクリといわれればそうだしセンスに頼っちゃうところが多い ぐらいだろうか

自分もそうなりたいなと思って映画見てた
センス云々はともかく
「新しい表現、映像」をつくるには「何が古くて何が新しいのか」を知らないとダメで
そうなると結局歴史を知るしかないってことになる これはどんな本にも載っていない 自分で見ないといけない
見ていくと自然とやられていない映像がどういうものか導き出される
あーなんか難しい話っぽくなってきた何が言いたいかって言うと
ハングオーバーのあれ!!!(起きたら大変なことになっていて記憶が無い、をサスペンスでなくてコメディでやるというアイデア)自分のほうが先に考えてたのにクッソ悔しい!!!(でも作ったものがちなのいくらこんな事言っても無駄である)

なんか話ずれてきたけれど
PTAの映像の感性素晴らしいって話
だけどその物語とギャップがある
あーそうかそうそこなんだよ自分がこの監督好きなのは
つまり
映像の感覚がすごく優れているのにそれが充分に発揮できそうなアクションとかサスペンスとかに行かずにヒューマン作ってるでしょ
しかもすごく私的な、かっこつけじゃなくてもう自分さらけ出す系の
そして見事に成功している
自分もこういう人になりたいなって思う

それでですよ何が言いたいかって言うとですね(ここからがこの記事書こうと思ったこと
メイキングの最後に監督が自室で女の人と(多分奥さん
コントみたいなことをするという私的な映像があって

そこで監督PTAが奥さん自体をマグノリアって映画自体にみたてて、この映画に対する思いをじゃれあいながら言うわけ
奥さんダンスする、PTAおこる(フリ
「前作のスタイルはどこへ行った!」
「上映時間長すぎるだろ!」
「わめきちらすシーンが多すぎる!」
「あそこのシーンしつこいぞ!」

と、思いつくままにこの映画の欠点をいっていくのね
それで最後に
「自分の心の病を皆に見せただけじゃないか!」
っていうのね

でもそのあと「それでも俺は君を愛してる!前作とは違うけど愛してる!」っていうのね

これすっごい感動してしまったなぁ
そうなんだ、何かを作るときに自分の病気な部分も見せるくらいの覚悟がないとダメなんだって
いい作品にはセンスと知識と時間と予算と・・いろいろとあるけど それだけじゃなくて
自分の性格やメッセージや想いが加わることでより人の奥に伝わる作品になるんだって

今作っているもので悩んでいる部分があったんだけど(自分は好きだし作りたいし技術的に全力は尽くせるけど果たして人に受け入れられるか?ってこと
なんかすごく勇気をもらったというか確認できたというか

この映画では「映画でやってはいけないといわれてきたことをあえてやぶる」部分があって
それを許せるかによってこの映画好き嫌い激しく別れるんだけど
そういうリスクのあることをやるところとかも好きだなあ
やっぱり皆に好かれようなんて思っちゃダメだって思う
賛否別れたっていい、自分が嫌われたっていい位の覚悟があって初めて誰かの心の奥に突き刺さるのではないかと思う

ネガティブで暗くて作った人の心の病がでてて見た人がドン引きするような映像でも
怖がってちゃダメだ
少しでも日和ったらもう届く人にも届かなくなる
だれかの心の奥まで届かなくて
「数ある中の一つ」で終わっちゃう
そんな気がするなぁ

おしまい

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